神という存在たち

私たち人類が「神」と呼んでいるのは、いったいどのような存在なのでしょうか。

 

神には2つの意味があると思います。

 

1つ目は太陽神とか惑星神といった存在のことです。太陽ロゴスとか惑星ロゴスと言った方がわかりやすいかもしれません。

 

宇宙船地球号という言葉が以前ありました。私たちは地球という惑星の細胞のようなものです。私たちは惑星ロゴスの中に「存在して生きて」います。私たち人間は、神の一部なのです。

 

「それならなぜ至る所で争いが起きるのか?」という疑問を持つ人がいるかもしれません。それは世界の主であるサナット・クマラの不完全さです。私たちの意識がより進化することによって、世界の主もまた、進化を遂げることになります。

 

もう1つの意味は、ある一定以上に進化した存在のことです。人類を卒業した。霊的な存在たちです。まだ肉体を持っている方もいますが、彼らが時空を超越しています。必要な時に、必要なところに現れることができます。肉体を一時的に作り出すこともできます。

 

人間を卒業したということは、原因と結果の法則であるカルマの法則から自由になっていることを意味しています。そして私たち人間は、神へと進化していくということです。霊的な生活、つまり内的な生活に入ることを「イニシエーション」と言います。イニシエーションを受けた人をイニシエートと言い、受けていない人をパーソナリティーと呼び区別しています。

 

第5イニシエーションを受けると神と呼ばれる存在になります。ほとんどは地球から離れて関係のある太陽系へと移っていきますが、地球に残り人類に奉仕する方たちが、わずかながら存在しています。それが「神」と呼ばれる方たちです。

 

第1イニシエーションでは、肉体の統御を証明しなければなりません。誕生のイニシエーションとも呼ばれます。菜食主義者の人は、このイニシエーションの準備をしている人が多いと言われています。

 

第2イニシエーションでは、情緒体、すなわちアストラル体の統御を証明しなければなりません。このイニシエーションがいちばん難しいと言われています。多くの人生をこのイニシエーションを受ける前に過ごさなくてはいけません。人間と魂という相反する対なすものの間で、苦しむことになります。洗礼のイニシエーションです。

 

第3イニシエーションでは、メンタル体の統御を証明しなければなりません。変容のイニシエーションです。人間から神へと変容するということです。そしてより高位の第5イニシエーションを受けた時、神という存在になります。