霊的な社会へ

霊的な復興を考える上で大切なことは、物質的な社会からの転換ということでしょうか。

 

まず教育について考えてみましょう。現代の教育は、子どもが将来において物質的な成功を納めるためにあります。ひと言で言えば、いかに多くの金銭を稼ぐために勉強しているということになります。「ゆとり教育」という言葉がありますが、実際のところ現代教育というのは、詰め込み教育だと言えます。それは子どもがみな同じスタートラインに立っているという前提があるような感じがします。肉体的には同じ年齢でも、子どもたちの意識レベルは同じではありません。肉体年齢は同じでも魂の年齢は同じではないのです。

 

それでは霊的な教育とはどのようなものなのでしょうか。子どもにはそれぞれの特質や知性があります。その才能を見極めた上で、いかに高めていくかということが、成長ということにおいて大切なのではないでしょうか。その才能を引き出すためには、教師の役割も重要になってきます。子どもの特質や知性を見極める能力が必要になります。これは教師免許があればいいというものではありません。

 

次に医療について考えてみましょう。現代の西洋医学というのは、アロパシーと呼ばれる対症療法が中心になっています。多くの人たちは病院に行けば病気は治ると思っています。しかし病院では病気の原因を取り除くのではなく、薬品を使った対症療法が行われています。対症療法というのは、病気を治しているのではなく、薬で抑えているだけのことです。なぜ病気の原因を取り除かないのかと言えば、病気の原因がわからないからです。病気の原因を取り除かない限り病気はなくなりません。これではいったい何をしているのかわかりません。

 

ただ西洋医学は応急処置においては、とても良いものだと思います。子どもが苦しんでいる時に、投与して痛みを抑えたりするのに有効です。病気を薬で抑えている間に、患者の持つ自然治癒力で治しているという場合が多いのではないでしょうか。

 

副作用が多い薬品もあります。病気は治っても患者は死亡したという笑えない話もあります。私たちは肉体を治療する事ばかり考えています。医療費はどんどん高額になっていくのに、なかなか病気は治らないという現実があります。

 

病気の原因の多くは感情的なストレスによるものです。おそらく7、8割はアストラル体、つまり情緒体に原因があります。病気を治すという考え方から、病気にならない生き方をするということにシフトしていくことが重要になってきます。ぶっちゃけて言えば、お金のためにやりたくもない仕事を続けて病気になってしまった人も多いでしょう。もう病院はやめて、健康院を作った方が私は良いと思っています。

 

現代の世の中のしくみは、すべて金銭とつながっています。多くの人たちは金銭のエネルギーに支配されています。それは物質的な世界です。これからは本質的なことがより大切になってくるでしょう。