輪廻転生(生まれ変わり)について

最近のSFアニメを見ていると、異世界転生ものが増えています。その影響もあって、多くの人たちが転生という言葉をよく耳にするようになりました。そのせいか転生に興味を持っている人も多いのではないでしょうか。少なくとも今の若い人たちは、転生するということを受け入れる体制ができているように思います。

 

人間は肉体以上の存在です。肉体が死ぬとエーテル体、アストラル体、メンタル体を脱ぎ捨てて魂へと還ります。仏教ではこのことを成仏すると言います。成仏しないと次に生まれ変わることができません。私たちは死んだら終わりだと思っています。だから肉体に執着します。しかしそうではありません。人は生まれ変わりを繰り返しています。

 

人はなぜ生まれ変わるのでしょうか。そんな疑問を持っている人もいるかもしれません。進化するために人は生まれ変わります。生まれ変わるのは魂です。魂は肉体を通して様々なことを学びます。ある時は男性に、またある時は女性に生まれます。過去生の記憶を持たないために、多くの人は自分が輪廻転生を繰り返していることを知りません。過去生の記憶は次の人生を送るために邪魔になります。

 

ここでもパソコンを例に考えてみましょう。出始めのころのWindows95というのは当時は画期的なパソコンでした。現在では考えられないくらいの低スペックでしたが、Windowsのオペレーティングシステムやパソコン本体もモデルチェンジを繰り返すことで、より高性能に進化してきました。

 

私はWindows XP からパソコンを使うようになりました。オペレーティングシステムやパソコンだけでなく、その他のパソコン環境も当時と比べ、格段に進化しています。いきなり高性能のオペレーティングシステムやパソコンが出てきたわけではありません。トライ&エラーを繰り返して、パソコンは進歩してきました。実際の経験により分かることはたくさんあります。むしろ理論的にOKでも、実際に使ってみないと分からないことも多いと思います。

 

人間も同じです。生まれ変わりを何度も繰り返し、様々な経験をすることで進化していきます。失敗を繰り返し、様々なことを体験することで人は成長していきます。わかりやすく言うならば、魂の年齢というようなものがあります。精神的に向上するということは、生まれ変わりを繰り返すことです。オンラインゲームでいうならば、経験値を上げるということでしょうか。

 

勝ち組や負け組という言葉がありますが、それは進化していく過程に出来事を切り取っているにすぎません。多くの人たちは結果ばかりを気にしていますが、大切なのは原因の方です。私たちは結果の世界に生きています。しかし進歩した存在は原因の世界に生きています。